【完全版】NDロードスター(ND5RC/NDERC)の魅力を徹底解剖!2024年改良モデルからカスタム術まで
今、世界で最も愛されるライトウェイトFRの真実
「人生に、一度はオープンカーを——。」 その夢を最も美しく、そして刺激的に叶えてくれるのが、マツダ・NDロードスターです。
2015年の発売以来、世界中で絶賛され続けてきたND型。しかし、登場から10年が経過した今、「今から買っても遅くない?」「1.5Lと2.0L(RF)、どっちが幸せになれる?」「2024年の大幅改良(ND3)で何が変わったの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
NDロードスターは、単なる移動手段ではありません。ドライバーと車が一体になる「人馬一体」を、1グラム単位の軽量化で追求した究極の精密機械です。そして2024年の大幅改良により、その走りは「神の領域」へと一歩近づきました。
本記事では、3,500文字超の圧倒的ボリュームで、NDロードスターの歴史、グレード選びの最適解、弱点と対策、そして走りを激変させるカスタム術を徹底解説します。この記事を読み終える頃、あなたはマツダのディーラーか、中古車サイトの検索ボタンを叩いているはずです。
1. NDロードスターとは?——「原点回帰」が生んだ奇跡

ND型ロードスターが目指したのは、初代NA型が持っていた「ライトウェイトスポーツの原点」です。
1トンを切る軽量ボディの衝撃
現代の安全基準を満たしながら、ベースグレード「S」で990kgという驚異的な軽さを実現しました。これは先代NC型から約100kgの軽量化。アルミニウムを多用し、ネジ1本まで肉抜きを施したエンジニアの執念が、この軽さを生みました。
絶妙な前後重量配分 50:50
エンジンをフロント車軸より後方に配置するフロントミッドシップレイアウトを採用。ドライバーが車の中心に座ることで、ハンドルを切った瞬間に「自分の腰を中心に車が回る」ような、唯一無二の旋回性能を誇ります。
2. 【2024年大幅改良】通称「ND3」の衝撃

2024年1月、ND型にとって最大規模の年次改良が行われました。これにより、NDは「完成形」へと昇華しました。
① 走りを変える「アシンメトリックLSD」
新開発のLSD(リミテッド・スリップ・デフ)を採用。加速時と減衰時で異なる差動制限力を発生させることで、コーナー進入時の安定性と、立ち上がりのトラクション性能を両立。特にワインディングでの安心感が劇的に向上しました。
② 進化した電子制御「DSC-TRACK」
サーキット走行に特化した「DSC-TRACK」モードを新設。基本は介入をせず、スピンの危険がある極限状態のみサポートするという、まさに「ドライバーを信じる」制御です。
③ インフォテインメントと灯火類の一新
待望の8.8インチ・マツダコネクトを採用。さらにヘッドライトやテールランプもLEDの造形が進化し、より精悍で現代的な表情へとアップデートされました。
3. 「1.5L ソフトトップ」 vs 「2.0L RF」 どちらを選ぶべきか?

ND選びで最も悩ましいのが、屋根の素材とエンジンの違いです。
1.5L(ND5RC):軽さこそが正義
- 特徴: 高回転まで軽快に回るエンジン。1tを切る軽さからくるヒラヒラとした挙動。
- こんな人に: 「オープンカーを操る楽しさ」を純粋に楽しみたい。サーキットやジムカーナで軽さを武器にしたい方。
2.0L RF(NDERC):大人の余裕とGT性能
- 特徴: 電動ハードトップによる静粛性と、2.0Lエンジンの余裕あるトルク。
- こんな人に: 長距離ドライブ(GT走行)を楽しみたい。クーペのような美しいシルエットにこだわりたい方。
4. オーナーの不満を解消!NDの「弱点」と解決策

完璧に見えるNDにも、ライトウェイトゆえの弱点が存在します。
① 「ふわつき」を感じる純正足回り
純正サスペンションは「ロールを積極的に使って曲がる」セッティングですが、スポーツ走行派には少し不安定に感じることがあります。
- 解決策: 車高調の導入。特に「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」を活かしたまま、しなやかに動く足回り(HKSやAutoExeなど)がおすすめです。
② 高速道路での騒音(ソフトトップ)
布製の屋根であるため、100km/h巡航では風切り音やロードノイズがそれなりに侵入します。
- 解決策: オーディオのアップグレードや、デッドニング、あるいは「RF」を選択するというのが究極の解決策です。
③ 積載性の限界
トランク容量は130L。二人での1泊旅行が限界です。
- 解決策: 1g単位の軽量化を施した車に荷物を積むのは野暮というもの。中身を厳選し、トランク内の整理整頓用バッグを活用しましょう。
5. 走りを激変させる「三種の神器」カスタム

NDロードスターはパーツの宝庫です。まずはここから始めましょう。
① マフラー交換:乾いたサウンドを手に入れる
1.5Lエンジンは、マフラーを変えることで驚くほど官能的な音色を奏でます。
- 推奨: HKS Legamax Premium / AutoExe スポーツマフラー 低速トルクを犠牲にせず、高回転での抜けの良さを両立できます。
② 補強パーツ:ボディの剛性を引き上げる
オープンカーゆえのボディの「しなり」を適度に抑えることで、ハンドリングの精度が向上します。
- 推奨: タワーバー、パワーブレース まずはフロント周りを固めるだけで、ステアリングの応答性が激変します。
③ シフトノブ&ステアリング:体に触れる部分へのこだわり
「人馬一体」を最も感じるのは手のひらです。
- 推奨: マツダスピード製ノブ、NARDIステアリング 自分の手に馴染むパーツに変えるだけで、毎日の運転が特別な儀式に変わります。
6. 維持費とメンテナンス:10年乗るための秘訣

- 燃費の良さ: ハイオク仕様ですが、1.5Lなら高速で18〜20km/L、街乗りでも13km/L前後と、スポーツカーとしては驚異的な低燃費です。
- 幌(ソフトトップ)のケア: 青空駐車の場合は、専用のクリーナーと撥水剤でのメンテナンスが必須。10年を目安に交換(20〜30万円)を想定しておきましょう。
- トランスミッション: 初期モデル(1型〜2型)のMT車は、ハードに使うとミッションに持病が出るケースがあります。定期的なギヤオイル交換を欠かさないようにしましょう。
まとめ:NDロードスターは「一生モノ」のパートナー

NDロードスター(ND5RC/NDERC)は、単なるスペックの数値を超えた場所に価値がある車です。屋根を開け、風を感じ、自分の手足のように車が動く——。そのシンプルな喜びが、これほどまでに濃密に詰まった車は他にありません。
電動化が進むこれからの時代、このような「純粋なFRライトウェイト」は二度と現れないかもしれません。迷っているなら、今。最高の「人馬一体」をその手で掴んでください。
